心理療法、薬物療法、認知行動療法、電気けいれん療法、運動療法等、多数の治療法があります。

 

ただ、治療法によっては 「そのおかげでうつ病が治った」 という印象が拭えないのに対して、運動療法を活用して治す場合は 「自分の力でうつを撃退することができた」 と実感でき、自分に対する信頼感が高まるので、再発率が比較的低いそうです。

と、これは私自身が実証済みです。

 

うつ病は何かをしようとする気持ちと行動を鈍らせますし、病気になったらお医者に治してもらうという姿勢は、私たちの子供の頃からの習慣です。

このサイトをお読みの方々の中には、再発を繰り返している方も多分いらっしゃるかもしれません。

私たちの中に秘めている自己治癒力を活化するために、運動療法をお試しになる価値があると思うのですが、いかがでしょうか?

 

 

有酸素運動

セロトニンなどの脳内分泌物を促進させる効果があるので、うつ病治療に大変効果的。

有酸素運動というとウォーキング、ジョギング、エアロビクス  …。

でも一汗流せるのなら、テニスでもサッカーでもバレーボールでも何でも、とにかく継続しやすいスポーツをお選びになればいいと思いますが、どうしても身体を冷やすので、水泳だけは避けた方がいいでしょう。

その点、相手を必要とせず、運動靴さえあれば即実行できるジョギングは、便利では。

 

目の運動 ~ 座った姿勢で、朝 ・ 昼 ・ 晩

軽く両目をつぶって、開いて上を見る

軽く両目をつぶって、開いて右を見る

軽く両目をつぶって、開いて下を見る

軽く両目をつぶって、開いて左を見る

目を開けて、右回りを三回、そして左回りを三回してみましょう。

 

体力

体力が落ちています。

運動靴に履き替えてすぐに颯爽と走り出すのは、きっと無理でしょう。

 

身体の運動 入門編 ~ 一週間目

1日目は、深呼吸をしつつ、目線をなるべく上にするようにして、楽な速度で10分間散歩しましょう。

2日目は15分、

3日目は20分です。

4日目~6日目は、早歩きで20分散歩しましょう。

 

身体の運動 入門編 ~ 二週間目

7日目は、10m走り10m早歩きをしてみましょう。5分もできたら、上出来ですよ。

その後は、20分までの残りの時間を早歩きで散歩しましょう。

最初は、筋肉痛をどうしても避けられないと思います。

回復するまでは早足での散歩をするだけに止めておいて、痛みが治まってからまた走る事にしましょう。

 

運動療法としてのジョギング

走る時間を少~しずつでいいので増やしていって、最終的には20分間走れるようにしましょう。

週に少なくとも3回は実行するようにしてください。

しかし、即効を期待するのは、禁物です。

私の場合も、最初の一ヶ月は何の為に走っているのか分からない程でした。

じわじわと好転し、完治した!と実感できるまでに、約半年を要しました。

 

原動力

週に3回も……?! そうなのです。

本来ものぐさな私がよくもそれを遣り通せたと今でも自分のことながら感心してしまうのですが、当時の原動力は、この状態のままでは生きたくない!という切羽詰まった気持ちでした。

現状が辛いからこのサイトをお読みであろうあなたも、同じでは?

 

走るところ

できたら緑の多いところを走った方が、気持ちがいいでしょう。

野原、公園、林の中、数多くある運河沿い、…、ドイツには、そんな所が沢山ありますよね。

でも走るコースに正しいも正しくないも無いので、どこで走ってもいいのです。

雨天、或いは寒さが厳しい季節には、ご自宅内等で、歩を進めずに一ヶ所で走るという選択肢もありますよ。

 

バリア

うつ病とは、心のバリアが機能しないために発病する病気ではないか、というのが私の持論です。

ここで申すバリアとは、外世界をシャットアウトする心の中の塀という意味ではなくて、自分を保護するためのバリアの事です。

では、バリアとは、一体何でしょう?

結局は自分を大切にしたいという心 ~ 自己愛では。

そう考えていきますと、うつ病とは自己愛の欠陥による、無防備な状況下に引き起こされる病気、という事になります。

この項目は、本サイトの 『いくつかのアドバイス』 の 「話術」 と直接関連しています。

 

自己愛

「自己愛」 と申しましたが、日本では我儘、自惚れ、ナルシシズム、身勝手さ、自己中心的思考といったものと一緒にされ、マイナス観されているような気がしますが、どうしてでしょう…??

私が申す 「自己愛」 とは、自分を慈しむという自己防衛機能を指しています。

あなたのプラスの面は、あなたご自身が一番よく分かっている筈。

そのご自分を 「よくもそこまで頑張ったなぁ」 と褒めてあげてください。

ひと作業が終わった時でも、試験が終わった後でも、ご帰宅した時でも、

いつでも心の中でご自分(魂)を褒めてあげてください。

 

自己愛の修復

以上からして、自己愛を修復する事によってうつ病は治るのでしょうか?

はい、治ります。

少なくとも、それが私の実感です。

運動療法は自分のためにしているという事を全身で実感させてくれ、その上薬物療法等にはあるかもしれない副作用の心配無用の、一石二鳥の治療方法では。

 

他人の目が気になる

そのようなタイプの方に、ジョギングは一々同様しない図太さを与えてくれる、適切な訓練になります。

ジョギングしている人を、今まであなたは風景の一部として見ていたでしょう。 

今度は、あなたが風景の一部になる番なだけです。

正に、我が道を行く、なのです。

 

もう一つのバリア 

先ほど 「外世界をシャットアウトする心の中の塀」 と書きましたが、ドイツに住むには、言葉のバリアを取り除かないと、どうしても孤立してしまいます。

ですから、お気持ちが少しずつ落ち着いてきたら、少しずつで構わないので、ドイツ語を習いましょう。

とにかく現地語なのですから、習った事を使おうと思えばすぐに使える環境です。

ドイツ語を学習するのに、とても理想的だと思いますよ。

 

 

● 以上の事項内容は、うつ病回復後の再発防止手段としても、とても効果的です。

 

 

◎ 褒めるという事

うつ病から回復後に色々考えてみたのですが、

私自身、両親から褒められたという事が無かったという事に気付きました。

両親は毒親であったかと申しますと、決してそうではなく、両親が育った時代と環境に関係しているのではないかと思います。

褒める」とは、努力の、或いは努力の成果を認めているという事を意味し、とても大切な事です。

両親からそうされたから、自分もそうする、では人間としての進歩になりません。

今からでも遅くないので、褒めるという事を心がけてください。

 

 

 

追伸

 

McFIT  ランニングマシン等も備えてある、リーズナブルなフィットネス・ジム

10度以下の気温のところでのジョギングは身体に悪いので、屋内で走りましょう。

 

理想的なジョギング用シューズ

せっかく健康になろうとして、大切な足を 外反母趾 にしてしまう事は避けたい事と思います。

ジョギング用シューズをお求めの際は、1・5サイズ大き目の、ゆったりした品をお選びください。

と、以上はスポーツシューズ専門店の店員さんのアドバイスでした。