それは私もいつか通った道、
だから、あなたの痛みがよくわかります。

 

私の場合は、運動療法で完治させました。

 

うつ病のタイプ、度合い、そして個人差があるので、
運動療法を活用すれば誰でも治る、
抗うつ薬は不要等の事は申しませんが、
お薬だけに頼らない方がいいのでは、とは思います。

 

                 。 . .. ...。o o O o o 。... .. . 。

 

 

うつ病に関する推定によると、
国民のおよそ80%(!)の人たちが一生の内いつかはかかる病で、
患者の身近な人たちの内の80%が知らない内に同じくうつ病にかかってしまうそうです。
本人のだけではなく、それ位周りの人のエネルギーを消耗させてしまう、という事なのでしょう。
決して珍しい病ではない筈なのに、なぜ目立たないのでしょうか。
それは、生きるという事に関心を失くさせ、
そんな自分の本当の姿を誰にも知ってほしくない、どうせ誰も理解してくれないという諦めから、
その事について何も語らないからなのでしょう。
私もかつてその一人だったので、孤立したくなるお気持ちもよく分かります。

 

うつ病は自己防衛本能を麻痺させるので、
もうどうなってもいいという投げやりな気持ちにしてしまう、
悪循環で怖い病気だという認識を持つ必要があると思います。
どうしたら、食い止められるのでしょうか?

 

カウンセリングを受けるのも、一つの手段でしょう。
ドイツにての心療内科治療は、
ドイツの国民健康保険か、プライベート健康保険の場合も契約内容によっては、
事前に申請し、その必要性が認定された場合、保険内治療になります。

 

でも、まずは …

 

◎ 血液検査
甲状腺疾患、糖尿病等の病気がうつ病を引き起こしている場合もあるので、先ずは血液検査をしましょう。


◎ なりやすいタイプ
うつ病になりやすいタイプ、というのがあるそうです。
「趣味に乏しい」 「正直」 「几帳面」 「生真面目」 「正義感が強い」 「相手の気持ちに敏感」 「責任感 ・ 義務感が強い」 「人情深く、いつも他人に気を配る」 …
ご覧の通り、社会的問題児タイプではないので、決して恥じるべき病ではない、という事が窺えます。

 

◎ 根性
もし誰かが肺炎にかかったら、それは根性が無かったからだ、とは言いません。
あなたは、根性が無いから、性格が脆いから、意思が弱いから、気が弛んでいるから、
我慢強くないから、気合が足りないから、努力が足りないから、うつ病になった訳ではありません!

 

◎ デパス
日本で比較的簡単に処方される デパス は 依存性 が非常に高いので、ご注意ください!

 

◎ なぜ、私が…?
あなたがこの問題を抱え込んでしまった過程には、様々な背景があった事と思います。
ホーム シック、喪失感、孤独感、疎外感、怒り、悲しみ、とうてい乗り越えられるとは思えない語学の壁、周りからの過大な期待感、フラストレーショ ン、焦り、挫折に対する恐怖感、過剰責任、家庭内不和、病気、身内の健康上等の心配、大切な人の死、精神的な打撃、予定通りに進まない物事、不本意な退職あるいは引越し、未来に対する不安、経済的な心配、村八分、横槍、裏切り、嫌がらせ… …

 

◎ 圧迫感
胸が圧されているようで、息苦しくありませんか?
肺活量が落ちています。
できるだけ、鼻から吸って口からはく深呼吸をしましょう。

 

◎ こんな風になってしまったのは自分のせい、だから罰として苦しむのは当然だ
これは、うつ病にかかると陥りやすい、自虐的な思考回路です。
でも、本当はそうではないのですよ。
なぜなら、それはあなたが今まで培ってきた精神的なエネルギーの蓄えが、生きるための困難度が高まったために底つき、心の中が混乱したために生じた病気だからです。

 

◎ 判断力
判断力が落ちています。
大きな決断をする事は、避けましょう。

 

◎ 思考力
思考力が落ちています。
用事がある時は、用件と手順をメモした後に、行動に移しましょう。

 

◎ 優先順
手掛けなければいけない用件と未解決の問題もあるでしょう。
でも、どこから手掛けたらいいかが分からないで立ち往生したまま、パニックに陥ってしまいがちでは?
そのようなストレスを避ける為に、先ずは手掛けなければいけない用件を書き出してみましょう。
そして優先順にリストアップしてから手掛け始めて、解決済みの分を横線で消すようにすると、頭の中の整理がしやすくなりますよ。

そうそう。
そのリストに先立つ一番優先は、もちろん、あなたである事を忘れないでくださいね。
ご体調を整えることから手掛けましょう。

 

◎ 柔軟性
目標を持つ事は、大切です。
でも 「そうでなければならない」 の枠を狭く高く設定し過ぎて、ご自分を縛り付けてしまうと、心の余裕が無くなってしまいます。
もし現在の目標達成が苦しいのであれば、ハードルを調整するか、他の選択肢を模索する必要があるでしょう。

 

◎ 目標

「二兎を追う者は一兎をも得ず」とは昔の賢者の言葉ですが、非常に深いものがあります。

目標の実現化が難しく、それが原因でご体調を崩してしまったのであれば、再考する必要があるでしょう。

  

◎ 後悔
あの時あれをやっておけばよかった、こうしておけばよかった …
そうしていたら、今頃は ……
そのような事柄は誰にでもある事だと思いますが、
いくら後悔しても、残念ながら過去は変えられません。
でも、今からの事を変えることは、可能です。
出来ることから、変えていきましょう。

 

私は〇〇(ができない、話し下手、ネクラ、内気、非社交的、方向音痴(こう言う人が非常に多い!)、うっかり屋、えとせとらえとせとら)だから等の枠=固定観念は、ご自身を益々その方向に向けさせてしまい、自由な発想と行動範囲と阻めます
あなたが今までそうだから、これからもそうでなければいけない、という根拠は何処にもありません。
あなたの周りの大抵の人たちは、幼年時代からのあなたを知っている訳ではないので、徐々に変えていったとしても、別に奇異に感じないのですよ。

 

◎ 比較
この世の中はあなたよりも優れた人たちと劣った人たちによって構成されています。
上を見れば限が無いし、また、下を見ても限が無いものです。
隣の芝生は青い、と言いますよね。
一番楽なのは、自分は自分と思う事でしょう。

 

◎ そもそものきっかけが、大切な人の死だったら …
スピリティズム風な表現になりますが、
なぜ死んでしまったの?もっともっと長生きしてほしかった!という想念は、亡くなった方の霊をこちら側に抑え止めてしまい、悲しみから脱出しにくくします。
そうではなくて、「大変だったね、ご苦労さま。今まで、本当にありがとう!」 という心の持ち方は亡くなった方への慰霊になるそうですし、あなたの心も落ち着かせてくれるのでは。

 

◎ 話術

無理を承知で、頼み事を引き受けてしまったけれど、自分の首を絞める結果になってしまった……。
そんな状況に陥ってしまった事がありませんか?
承諾済みの約束を破るという事は、信用を失う事ですので、極力避けなければいけません。
ですから、もし頼み事をされたら、まずはご自身の都合(=限度=リミット)をしっかり考慮し、無理の無い範囲内で実現可能な事だけを、承諾しましょう。
不可能だからと断るという事自体は、身勝手でも、責任逃れでも、責任転嫁でもありません。
要するに、「駆け引き」 です。
身内の看病、スケジュールがパンク状態、該当期間は不在、あるいは来客がある等、角を立てずに断れる表現はいくらでもある筈。
断っては相手に悪いから、あるいは、自分が無理をすれば何とかなるからと承諾した約束を果たせなかったら、相手に迷惑がかかりますし、そのようは行為は自己破壊の始まりです。
窮地に陥ってしまったり、体調を崩してしまったら、一番困るのはあなたご自身です。
そして、ご自身を守る事ができるのは、当然の事ながら、あなただけです。
この項目は、本サイトの 『治療方法』 の 「バリア」 と直接関連しています。

 

◎ 助っ人

困難度、或いは規模によっては、自分ひとりでは手に負えない事もあるでしょう。

何かを全て成し遂げられないという事は、敗者を意味する訳ではありません。

信用のおける人に託す事も、大切ですよ。

 

◎ 日光 その1

お家の中を見回してください。
全体的に、日光に乏しくありませんか?
カーテンを開けて、お家の中を明るくしてください。
暖かい季節でしたら、ガラス窓を開けて、風を通しましょう。

 

◎ 日光 その2
日光浴とまではいかないにしても、お日さまの方向に身体を向けて、(眩しいので) 目を閉じて、日光を浴びましょう。

 

◎ 色彩
色彩は心に影響します。
どんな色のお洋服を着ていますか?
明るい色の服を装いましょう。

 

◎ 身だしなみ
ご自分のために何かするという気持ちが、消え失せがちでしょう。
身だしなみへの注意も怠慢になりがちになり、周りの人と比べて自分が見劣っているという感触が強化されると、悪循環に陥ってしまいます。
日常生活にも、少しお洒落をするくらいの気合を入れて装うと、引け目を感じることが無くなります。

 

◎ 迷い

他の人たちが溌剌と生活をしているように見えませんか?

でもそれは、その人たちの心の中まで見えないからです。

迷いながら生きているのは、あなただけではありません。

みな、最善の選択肢を見出そうと模索しているのです。

 

◎ 歩み

歩く時に、どこを見ながら歩いていますか?

転ばないためにも、足元を見極める必要はありますが、下を見つめて歩いていませんか?

姿勢が前かがみになると、人間はどうしても後ろ向きな考えを持ってしまう事があるようです。

顔を真っすぐに上げて、歩いてみましょう!

気持ちがいいですよ。

 

◎ 笑顔
笑顔になるのがめっきり少なくなってしまいませんでしたか?
笑顔は顔面の筋肉をリラックスをさせ、心もリラックスをさせてくれるようです。
ご自分のためなのですから、作り笑いをする必要はありません。
眉間とほっぺたをリラックスすると、素敵な笑い顔になりますよ。
野鳥をみたら、ワンちゃんを見たら、赤ちゃんを見たら、心の中で 「こんにちは」 と囁いてください。
自分は一人で生きているのではない、という周りとの一体感を感じる事ができるのでは。

 

◎ 言葉
言霊とも言う通り、言葉は魂に響くので、自虐的な表現は身に毒です。
「今さら」 「どうせ」 「~なんか」 「~のくせに」 「みっともない」 「バカだから」 「ダメだから」 等の、否定的で過少評価に繋がる表現を口にする事は慎みましょう。

 

◎ メロディー
メロディーは魂に響きます。
慰めてくれるメロディー  元気を出させてくれるメロディー  色々あるでしょう?
私の 「しっとりと慰めて、力づけてくれるメロディー」 は 『アルゼンチンよ、泣かないで』 です。
あなたも色々なメロディーを発見して、その時の気分によって、聴いたり、ハミングしたりしましょう。

 

◎ 日本的美徳
日本では美徳である 「謙虚さ」 「奥床しさ」 等は、ドイツでは通用しません、と言うか、大抵の国では通用しないのでは。
謙虚さを持って控え目にというパターンは、ドイツでは単に能力不足、意思の不在とみなされ、周りから距離を置かれる原因になります。

 

◎ KY

右に倣え的なところがある日本では 「空気が読めない」 という言葉が流行ったようですが、育った環境と感性はみな違うのですから、それを求める事自体にそもそも無理があります。
「空気を読んでくれなくて当然、読んでくれたら、御の字」 くらいに、気楽に考えましょう。

 

◎ 投げやりな心境

どうしても投げやりな行動に出やすく、ご自分の心と身体を傷つけがちになります。
みすみす危険な状況に身を置いてしまった結果、心的外傷後ストレス障害 になってしまったりしたら、問題が益々複雑化してしまうので、くれぐれも気をつけましょう。

 

◎ 憂さ晴らし
うつ病を軽くするのではなくて、却って悪化させてしまうだけなので、お勧めしません。
お酒等に逃げ込む事は、絶対に止めましょう。

 

◎ パートナー

発病してしまった事を一番身近な人に理解してもらえずに、せっかく築いた絆に亀裂が生じさせないために、この サイト を読んでもらってはいかがでしょうか。

 

◎ 話し相手
心の中の息苦しさについて、誰か話したい!というお気持ちもあるでしょう。
でも、うつ病とは体験した事がない人にとって、大変分かりにくい病です。
きっと理解してくれると思って話した相手なのに、知らない内に変な噂を広げられてしまった…、という事にならないように、気をつけましょう…。

 

◎ 友情
学校あるいは職場での知り合いは同時にライバルである事もあるので、友情を成立させにくいかもしれません。
その点、趣味等の共通の関心事を通しての人たちとは、お友達になりやすいでしょう。
あなたが現在抱えている問題についてお話しできるお友だちが見つかるかは定かではありませんが、趣味友も大切では。

 

◎ 達成感を得られる 「何か」 の発見
趣味は生活の息抜き、潤い、メリハリ、心の洗濯、栄養であり、エネルギー源。
つまりあなたご自身への、ご褒美です。
どんな事に興味をお持ちですか? どんな趣味をお持ちですか?
もしドイツ語圏諸国内に該当するクラブ、コース、サークル、講座あるいは愛好団体が見つけ難いようでしたら、情報提供という形のお手伝いもできますので、ご連絡ください。

 

◎ 海外に住む、ということ

海外に住むと言うことは、通り過ぎるだけの海外旅行とは全く違いますよね。
色々な方がいらっしゃる事でしょう。
ご自分の意思で来られた方、そしてご家族の都合で来られた方。
海外に住むと、ご自分の中身が問われやすいかと思います。
何がしたいのかがわかっていないと、ご自分を見失いがちになってしまうかもしれません。
でも、新たな目標を発見する一つのチャンスであるとも言えます。

 

◎ 観点
当たり前の事ですが、ドイツは日本の延長ではありません。
日本は日本人が暮らしやすい国にしたように、ドイツはドイツ人が暮らしやすい国になっているので、私たち日本人には不便と感じる事が多いのは、当然でしょう。
例えば、食材。
思うように日本食用の食材が見つからないという減点思考な不満を持つよりも、
加点思考で「そんなに無いと思っていたらそうでもなかった
と考える方がストレスが溜まらないのでは。

 

◎ ドイツ人の無愛想さが気になる その1
ドイツ語が覚束ないと、相手に 「…んもぅ~」 という顔をされた事があるのでは。

でも、ドイツとは、
・ 第二次世界大戦に当時の若い男性の世代をそっくり失い、
・ 復興期から高度成長期を迎えて労働力の不足を出稼ぎの外国人を受け入れで補った。
つまり、歴史的にアメリカ合衆国のような建国時から移民国ではなかったという背景にあります。
ですから、その 「んもぅ~」 が悪意ではないことが理解できるのでは?

 

◎ ドイツ人の無愛想さが気になる その2
日本ではお店でお客をとてもとても丁寧に扱ってくれますが、ドイツでは単なる『商品を買いたいからお金を払う人』。(苦笑)
周りを見回しても、ドイツ人社会は全体的に笑顔が少ないようですので、日常そのような人たちを相手にしていると、こっちの口元もへの字になりそうで、不健康であるとも言えます。
しかし、挨拶と申しますと、日本では面識がある人たち同士がするものですが、ドイツではそのような制限はなく、見知らぬ人にでもこちらからに GUTEN MORGEN 等の挨拶をすると、笑顔の返事が返ってきますよ。
お店でお釣りを受け取る時にも、こちら側から 「DANKE SCHÖN, TSCHÜ-ÜSS」 と言うと、相手も大抵 TSHÜSS と応えてくれるので、ストレス軽減になるのでは。

 

◎ 逆流

滅びるべきものは、滅びる。

なるようにしかならない事もある。

努力だけでは達せない目標も存在する。

川の流れの方向を逆にできないように、

世の中は自分の思い通りにならない事だらけです。

その辺の見極めもつけないと、ご自分を無意味にすり減らすだけの時もあるのでは。

 

◎ 原因

常にお金が足りなく、心配が原因でうつ病になってしまった。

しかし調べてみると、何らかの 依存症 が実際の原因である事もあるようです。

 

 

● 以上の事項内容は、うつ病回復後の再発防止手段としても、あるいは予防用思考法としても効果的です。

 

◎ つらい時は、どうしたら手っ取り早く楽に……?!
実は私自身どん底にいた当時、有り余る悲しみと緊張感が原因の強度不眠症になり、
涙腺制御が不可になり、バスの中等、人前でも度々涙を流していました…。
ですから、次の章で触れる運動療法以外のアドバイスは、見当たりません……。